肇風会書道教室

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心得?!など
日頃のお稽古でよく感じる事です。

                              
お稽古を始めるとき、つまり書道教室の門をたたくときは、それぞれ思いや目標を立てて来られて
います。
多くの方は、「きれいな文字を書きたい」「自分で作品をつくってみたい」などといった、夢や希望に満ち溢れていることが多いと思います。
また、夢があるからこそ、習いたいという気持ちがわくのでしょう。しかし、その純粋な思いが、いつの間にか薄れることもあります。それは致しかたないことであると思います。
人生に浮き沈みはつき物です。そういった中で日常と全くかけ離れた書に、常に平常心で臨むことは、至難の業であると思うのです。この私も同じことが言えます。

しかし、私にとっては、お稽古が無かったら乗り切れなかった出来事がたくさんあります。
お稽古はそんな浮き沈みのあるときにこそ、唯一の慰みとなることが解ったのです。
落ち込んだときにこそ、書は十分な力を発揮してくれます。
それは、日常に追われ、平素忘れがちな謙虚な気持ちを思い起こさせてくれることです。
すると、自然と書に向き合おうと決めたときの、純粋な思いを思い出させてくれるのです。
そして(何でもいいのですが)文字を書くと、自分と冷静に向き合えます。

よく「忙しいから」とか「毎日、書道ばかりに向き合える訳にはいかないから」ということを、おっしゃる方がおられます。
その方には是非、はじめに門を叩かれた時のことを思い出してほしいものです。
純粋に「きれいな文字が書きたい」それが全てだったのではないでしょうか。
そのための教室ではないのでしょうか。自分のペースでよいのです。
よその教室の人と比べたりして、自分を卑下してみたり、、、
そんなことは果たして、はじめに来られたときの、自分の目標に必要だったことでしょうか。
今一度、冷静に問いただしてみてほしいものです。

私自身、先生(師匠)の教室に作品を持っていく時、とてもドキドキして持って行きます。
今回の作品をどのように批評されるのか。楽しみでもあり、恐怖!!でもあります。
でも、一生懸命書いた書に対しては私自身冷静にそして、素直に師匠の言葉が心に響きます。
適当!?に書いたときは(あまりそのようなことはありませんが・・・)、
素直に聞き入れることができない自分がいます。不思議なものです。

また、先生(師匠)の一言は、素晴らしいと思います。
それは、自分では気をつけたつもりが、そうではない事に気付かせてくれたり、その場で書いていないのに、筆の運び方を注意されたり、何でもお見通しです。
結構きつ〜〜〜い一言が有ったり・・・もします。
でも、どの言葉をとっても先生(師匠)の一言は的を得たものです。
(私も、そういう一言になるよう努力しています・・・)

私は指導者の立場であると言えばそうですが、皆様と同じ習う立場でもあります。
書道の「道」の意味と、「お稽古」を今一度よく考えてみたいと思います。

私はお稽古場とは、各自進む「道」の手助けの場ではないか?!と思っています。そして、自分との戦いの場所であると思うのですが、いかがでしょうか??


2008/9/18


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